見慣れた街で旅を続ける / 森田胡桃子

新書刊 / 136P / モノクロ

「ケアの記録」でお馴染み、名古屋のzinester森田胡桃子さんの新作zine。私小説、日記、旅行記がまとめられております。独特な話題の切り口と、ロードムービーのような淡々とした語り口に惹かれます。ぐっさん「しげき的な日々」がお好きな方にもオススメ。

「私は毎日を映画のように観たいし、本のように読みたいし、旅のように歩きたいと思っている。でも、それは『生活を非日常にしたい』ということではない。むしろその逆だ。映画や本や旅行の中にも、人間の『日常や生活を見たい』と思っている。日常のような非日常のような、書き手のような読み手のような、その境界を、危うい手元で自転車のハンドルを握り、何度も何度も左右に外れながら進み、毎日にいつもいつも感動したいと思っている。」(「日記の始まり」より)