3/26(水)

10時起床。起きてすぐ撮影データ処理をし、一つ納品。

 編集しながらいつも聞いているポッドキャストを聞く。「(職場で)できませんが言えないからやるしかない」、「(ある仕事について)みんな好きで始めるのにそこにいる人が悪すぎて辞めていく」本当によくわかる、カメラ業界もそう。そもそも、最早どの業界もそういう風になってるのが現在の日本なんじゃないかと穿って考えてる。ポッドキャスターの方・ゲストの方共に教育に携わってる方なので、自分が学校で経験したことを思い出しながら聴く。エトセトラの最新刊に書いてあった”余裕のない社会を総出で作り上げているのがおそろしい”という言葉を思い出す。

 アムネスティインターナショナルに注文していた「世界人権宣言パスポート」が届く。各条項が谷川俊太郎がわかりやすい日本語に置き換えており、それに応じたフォロンの絵が掲載されているので、親しみがある。また、パスポートのサイズなので、いつでも世界人権宣言をポケットに持ち運べる、という代物だ。

 存在を知ったのは、先日まで名古屋市美術館で開催されていたフォロン展だった。展示内部の世界人権宣言のコーナーで、あまりに尊すぎて膝から崩れ落ちた(あくまで比喩です)自分は、即座に購入を決めた。

 面白いのは、各条項に対して今現在世界がどのような状態になっているのかというのが注釈で書かれているところ。例えば、第9条「簡単に捕まえないで」のページには「※マレーシア、ブルンジ、トルコなど世界62カ国では、政府を批判するなど自由に意見を言っただけで捕まってしまいます」と書いてある。これを見て、日本ではこの30条分のうちどれだけの条文が守られているのか、考え直すワークショップができたら面白いなと思った。

 区役所に自立支援制度の更新をしにいったり、買い物をしてから家で写真編集の続き。先日のデータがやはりダメ出しをくらったので、その修正。編集しながらGood Throbを聴きまくり、Frau、Woolf、The Lowest Formなどその周辺バンドも聴く。フェミニストばかりで超ラディカルでかっこよくて、自分もこういうバンドがやりたい… FrauのWikiに「ハードコアパンクバンドとは滅多にライブをしなかった。ハードコアパンクシーンは女性ミュージシャンに敬意を払わないから」と書いてあり、10000回頷く。日本もずーーっとそうだし。アデル・エネルがホモソーシャルな映画界に辟易して引退したように、色んな文化がそういう構造になってる。

食欲がないので菓子パン食べて終わらせた。