Lost In Translation Vol.1 not normal edition(増補版)/ Jumpei
Lost In Translation Vol.1 not normal edition(増補版)
A5 / 40P / モノクロ
2016年初版
2018年7月 同年発生した西日本豪雨の支援のため、新たに記事を追加した増補版として再発
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2015年にアメリカ・ワシントン州オリンピアで結成されたオープンリー・クィア・ハードコア・パンクG.L.O.S.S.のインタビューや声明、7インチに付随していたzineを翻訳してまとめられたZINE。
6年前に初めて読んだときに泣きそうになって、これがきっかけでフェミニズムやレイシズムをきちんと勉強し始めたくらい衝撃だったのですが、今回増補版を取り扱うにあたって久しぶりに読んで、内容が今でも全く通用することに驚きました(それは今でもこのZINEで挙げられている問題が全く改善されていないどころか、むしろ悪くなっているという意味です。)
特にこの6年で、声を上げる人々に寄り添うものであるはずの社会運動やパンクの中にも存在する暴力的・権威的な構造を自覚したことや、権威にすり寄るフェミニズムやレインボーウォッシュ、トランス差別の存在を知ったことで、より自分事のように読むことができました。
居場所がないと感じている全てのクィアや女性の人に読んでほしいです。
ご希望の方には、「センシティブな内容なので、初版発行のときに迷った末掲載しなかった」とされる、ボーカルSadie Switchbladeさんのコラムもおつけします。
(ちなみに「not normal edition」は、G.L.O.S.S.の1stdemoテープの発売元であるナイスなレーベルnot normal tapesのオマージュかと思われます…)
※歌詞の翻訳が以下のブログで読めます!最高なので絶対読んでほしいです。
うっすら宇古呂毛知 G.L.O.S.S. ? Demo 2015
https://ukoromochi.wordpress.com/category/g-l-o-s-s/
G.L.O.S.S. 視聴→
https://girlslivingoutsidesocietysshit.bandcamp.com/album/demo
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– HARDCORE BAND G.L.O.S.S. FRONTWOMAN TALKS PUNK ROCK FEMINISM
– racism 101 レイシズム初級編
– POC femininity and femme identity 有色人種として女性らしさとアイデンティティ
– Reverse racism / misandry
– perfimative masculinity, whiteness and the politics of TAKING UP SPACE 男らしさ、白人っぽさ、場所を占めることのポリティクス
– OUTCAST IDENTITIES – Power dynamics and positionality 除け者のアイデンティティ – 権力の力学とポジション
-How to combat oppression in PUNK パンクの中にある抑圧と戦う方法
– Maximum Rock’n’Roll のインタビュー
– 疑問に思っている人達へ
– G.L.O.S.S.を擁護するために
– 皆さんへ
その他、G.L.O.S.S.関連バンドについてのディスクレビュー、あとがき